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認知スタイルと言語類型

認知スタイルと言語類型の相関関係は興味深く、認知スタイルを分類すると、国民性の違いも見えてきます。例えば語順に注目すると、英語などのSVO言語に対して、日本語などはSOVという語順ですが、これには各言語話者の認知テンポが関係していると思われます。本ゼミでは、こうした認知スタイルと言語類型の関係、また言語類型論研究の動向などを取り上げます。

1. イントロダクション ―認知スタイルの種類― [URL]

2012-04-27 15:05:27 ID:94

認知スタイルと言語類型はどのような関係があるのでしょうか。
初回の講義では、認知スタイルの基本的な考え方について解説します。

何かを認知するとき、興奮した焦った状態で認知するか、落ち着いた状態で用心深く認知するか、同じ人であっても異なります。

これまで、認知テンポは個人の特性として研究されてきましたが、拡大解釈すれば、国民性にも当てはめられるのではと解説しています。
(管理人)

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2. 認知スタイルと認知テンポの文化差に関する研究 [URL]

2012-04-27 15:50:08 ID:95

今回は、認知スタイルの文化差に関する研究を見ていきます。例えば、「ニワトリ」「草」「牛」の絵を見たとき、何と何を関連づけて考えるでしょうか。結果は国によって異な­ります。各国の認知差の実験結果を基に、言語類型との関連性を解説します。
(管理人)

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3. V1言語と国民性 ―IROHを設定する― [URL]

2012-04-27 15:53:07 ID:96

今回は、言語類型の具体的な例を挙げ、認知スタイルとの相関関係を解説します。例えば、アイルランド語やアラビア語のようなV1言語では動詞が一番最初に来るため、衝動的­な認知テンポを持っている可能性があるとしています。
(管理人)

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4. Heaviness Hierarchyと語順の類型 [URL]

2012-04-27 16:30:19 ID:107

今回は、名詞修飾節の修飾内容の重さと位置が、言語によって異なるという例を解説していきます。

例えば、日本語では「私が昨日食べたうどん」のように、内容が多い「重たい」修飾節も、名詞の前に現れます。

他の言語ではどうでしょうか。英語をはじめとする各言語と、日本語の比較から解説していきます。
(管理人)

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5. 英語史における語順変化 [URL]

2012-04-27 16:31:14 ID:108

古英語から現代英語への語順変化を見ることで、認知テンポが早くなったとみなすことができます。それらを具体的に、主節と従属節、属格名詞と主名詞の語順関係から述べてい­きます。
(管理人)

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6. イギリス史における研究 ―DOの機能― [URL]

2012-04-27 16:32:18 ID:109

近代初期英語の主語と動詞の語順が変化してきたことから、認知テンポとの関係を解説します。また、イギリス史の変化を見ていくと、英語史そのものの変化が見えてきます。
(管理人)

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7. 日本語における認知過程の変化の可能性 [URL]

2012-04-27 16:33:21 ID:110

前回までは、英語の語順変化から認知スタイルの変化を見てきました。今回は、日本語史における認知スタイルの変化について考えます。
(管理人)

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8. SOV言語の語順類型(1) [URL]

2012-04-27 16:34:19 ID:111

今回は、名詞句を中心とした語順と、語順類型の間の相関関係を見ていきます。動詞が一番最初に来るV1言語と、SVO言語について解説します。
(管理人)

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9. SOV言語の語順類型(2) [URL]

2012-04-27 16:35:10 ID:112

前回に引き続き、SVO言語の語順類型について見ていきます。語順と認知テンポとの関係を解説しています。
(管理人)

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10. SOV言語の語順類型(3) [URL]

2012-04-27 16:36:07 ID:113

前回までは、SVO言語について見てきました。今回は、SOV言語の類型相関を解説していきます。前置詞言語は衝動型、後置詞言語は熟慮型といえます。
(管理人)

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11. 語順類型間の勢力範囲 [URL]

2012-04-27 16:37:13 ID:114

前回まで見てきた語順類型間の勢力範囲を、分かりやすく図解します。また、文化によって異なるCoping Strategiesについて解説します。
(管理人)

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12. 認知テンポ・場面依存度と相関する言語現象 [URL]

2012-04-27 16:38:08 ID:115

認知テンポと相関の可能性のある言語現象、また場面依存度と相関する可能性のある言語現象について、主に日本語と英語の違いから見ていきます。
(管理人)

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13. 語順の自由度(最終回) [URL]

2012-04-27 16:39:11 ID:116

最終回では、これまでの言語類型論研究と、認知スタイルの研究の背景、また近年の研究の動向、今後の課題について述べていきます。
(管理人)

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山梨英和大学の教員の江原暉将と申します。本講義、大変興味深く聴講させていただきました。実は、私も、同じようなことを考えており、いくつかの拙論で発表しております(小生のホームページに掲載してあります)。VO型=トップダウン思考、OV型=ボトムアップ思考、ではないかと思いたち、現在は、自殺率/他殺率と語順類型との関係を調べております。そのため、先生のお考えに大変興味を持ちました。

http://www.yamanashi-eiwa.ac.jp/~eharate/


2012-05-06 11:36:01 江原暉将 / ID:27